愛媛県産刀根柿（とねかき）

柑橘王国といわれる愛媛県は、実は柿の栽培も有名です。刀根柿はコリコリとした食感と優しい甘さがしっとり、モッチリと感じさせる柿です。刀根柿のまろやかでコクがある味が、広い年齢層に人気があるのです。そのまま食べても美味しいのですが、角切りにして茹でたサツマイモとクリームチーズを和えたサラダはとても美味しいです。また、ミキサーでピューレにしてムースやシャーベットでもさらに美味しくいただけます。完熟させると（熟し柿）ゼリーのような食感も味わえます。熟した柿を冷凍して天然のシャーベットで召し上がる通の方もいらっしゃいます。刀根柿（とねがき）は10月が旬の柿です。

刀根柿は「種核無（ひらたねなしがき）」の枝変わりで1980年に登録された渋柿で、外観は平核無（ひらたねなしがき）と変わりありません。やや濃い橙色で光沢があり、渋抜き後はまったりとした甘さがあり、種もなく、食味は良好。ほかの柿に比べて出荷が早く9月下旬頃から店頭に並びます。ビタミンCもみかんに比べると30倍も含まれているそうです。風邪予防にピッタリですね！

柿の品種には「甘柿」と「渋柿」があります。渋み成分「タンニン」が口の中でとけると「渋く」、溶けなければ「甘く」なります。刀根柿（とねがき）は収穫時は渋柿です。果実が大きいため今までの方法では渋を完全に変化させるのは難しいとされていました。そのために独自の脱渋の方法を研究し、アルコールを脱渋庫で気化し貯蔵する完全脱渋システムを開発いたしました。この方法で１０日掛かっていた脱渋が５日で可能となり、液体アルコールに比べ気化したアルコールは柿の中への浸透がよくなり、刀根柿（とねがき）本来の甘味・旨味をよりいっそう引き出し、脱渋時間短縮により日保ちする美味しい刀根柿（とねがき）を出荷できるようになりました。

【柿】は、なんといっても元気の源ビタミンＣが豊富です。柿に酸っぱいイメージのビタミンＣとは意外ですが、柿に含まれているビタミンＣはレモンやイチゴに決して負けていない量です。その他にも、ビタミンＫ、Ｂ1、Ｂ2、カロチン、タンニン（渋味）、ミネラルなどの多くの栄養素を含んでいる栄養価の高い果物です。また「二日酔いには柿」と言われる訳は、ビタミンＣとタンニンが血液中のアルコールを外へ排出し、豊富なカリウムの利尿作用のおかげとも言われています。柿は栄養価が高い果物です。昔から柿が赤くなると医者が青くなると言われるくらい健康によい果物です。

＊渋みが残っている個体があった時は、焼酎などをしみこませた脱脂綿でヘタの部分を覆い、ポリ袋などで密封して数日（2～3日くらい）様子を見てください。

確かなプロの目と、味覚で、柑橘・梨・柿の旬を見極め収穫します。収穫した柑橘・梨・柿は最短の時間で選別場に集められます。園地に密接しているからこそできることですね。木から離れた果実は弱くなりますので、衝撃を抑え、短い選果ラインで短時間で選別していきます。ご注文頂いてからの箱詰めなので作り置きなどは一切致しません。一年に一度しかない果実の収穫、その果実がお客様のお手元にお届けできるのは出会いでもあります。そのことを第一と考え、小さなお店ではありますが、真心と愛情を持ち、お客様の気持ちになって、大切に育てた果実を365日お届け致しております。

愛媛県は日本一の柑橘生産地です。柑橘以外にも、刀根柿・富士柿・富有柿・次郎柿など、柿の栽培も盛んです。なかでも西宇和地区で栽培される柿は、味・品質共に最高級のブランドです。当店から出荷する生産地は、愛媛県の西南部に位置し、九州に突出た、四十㎞の長さを有する日本一の佐田岬半島とその基部の八幡浜市・伊方町・西予市三瓶町の２市１町からなります。サンサンと照らす空からの恵みの太陽の光と、潮風いっぱいを含んだ海からの照り返しの光。そして段々畑の石垣からの反射の光で育った美味しい柿をご堪能下さい。